「ラ・ラ・ランド」なる映画

「ラ・ラ・ランド」なる映画

画像:gaga公式サイト

「ラ・ラ・ランド」

暴力・性表現なし

(あらすじ)

女優志望のミアは、日々カフェでアルバイトをしながらオーディションに出続けるも、なかなか受からない。一方、偏屈なジャズミュージシャンのセブも詐欺に遭ったり、レストランのピアノ演奏のアルバイトもクビになるなど、まったく思うようにいかない日々。たまたまパーティーで知り合った二人は図らずも急接近することとなり、同棲することに。夢を追い、お互いを励まし、目の前の幸せを掴もうとしていた。夢を見るか、現実を見るか。やがてお互いのすれ違いは決定的となり、別れた二人に訪れる5年後の結末とは。圧倒的音楽センスと青春の懊悩、「セッション」で一躍有名になった監督デミアン・チャゼルの傑作。

【感想】

「全麻呂が泣いた!!!」

つまり全麻呂が泣いた、と言いたい。麻呂的ベスト映画「きっとうまくいく」に並ぶ傑作映画。麻呂はミュージカルが好きなのかも。

デミアンチャゼルの前作「セッション」も衝撃を受けたが、今作は予算もできて大衆向けに昇華させた素晴らしいエンターテインメントになっておる。なんと、あかでみーなる賞も沢山貰ったとか…

結末がどうとか、ジャズに関しての蘊蓄に関して等々賛否両論ある本作。正直そんなことはどうでもよろしい。知っている人は知っている名作推理ゲーム「神宮寺三郎」シリーズでジャズの良さを知った「にわかジャズ麻呂」的には気にならぬ。そういや神宮寺三郎「kind of blue」でマイルス・デイヴィスの偉大さを知り、エンドロールで流れる「blue over the blue」に痺れたの。あれは傑作、やってたも。

それはそうと、映画後半になり、千載一遇のチャンスが舞い込んできたミアに対して、テレビのプロデューサー?に「好きな事話してちょうだい」と言われ、女優だった叔母の話、狂気ともいえる夢追い人の賛歌を涙とともに歌う場面。その時、全麻呂が泣いた。あれはずるいや…デミアン先輩。

問題の結末のミュージカル部分なのだけど、もの凄く共感できるのは麻呂だけなのだらうか。どうなんでせふ。ネタバレはしない方向なのだけど、全麻呂は泣いたとだけ言っておく。3回観て、3回泣いた。3麻呂が泣いた。(減ってる)

良く考えたら、このblogに来てくれる時点で既に観てる方も多そうだけども、観ていない人がいたら是非観てたも。賛否両論あるのは面白い証拠。つまんないと考察すらしてくれないだろうから。

有名な冒頭の圧巻のシーンや、夢追う若者の情熱と苦悩、背景の作りこまれたミュージカルシーン、ややレトロな時代感。映像と音楽が本当に綺麗。いやはやもう一度、映画館で観たいのう。

皆さまも是非何度でも観てたも。

ではでは、大変な世の中、皆に幸多からんことを。