「神様がくれた娘」なる映画

「神様がくれた娘」なる映画

画像 公式サイトu-picc.com 

性表現なし 暴力なし

(あらすじ)

チョコレート工場で働くクリシュナは、6歳児程度の知能しか持っていないが、嘘のつき方も知らない正直者でみんなに愛されていた。そんな彼も結婚をして子どもを授かるが、妻は娘を残して亡くなってしまう。娘にニラー“お月様”と名づけたクリシュナは、周囲の助けを借りながら彼女を育てるのだった。
時は流れ、ニラーは素直で可愛らしい5歳の女の子に成長した。そんなある日、町の有力者である亡き妻の父は、クリシュナ親子の存在を知り、「子どものような親に子育てはできない」と、ニラーを連れ去ってしまう。クリシュナはニラーとの穏やかな毎日を取り戻すことができるのか。そして、ニラーの幸せを心から願うクリシュナが初めてついたあまりにも切ない嘘とは…。(引用:前述公式サイトより)

【感想】

実はこの映画はインド版「アイアムサム」なのじゃ。監督もアイアムサムに影響受けたと言っておる…らしい。どちらも観ているが、麻呂的にはこちらの方がおすすめじゃ。後発なだけあって、さらに感動的。(個人の感想です)

お父さんのクリシュナは娘のニラーがとにかく大事。工場での仕事も誠実にこなし、残った時間は全て娘と一緒に過ごす。笑顔の絶えない毎日で、二人はずっと幸せな毎日が続くことを信じて疑わなかった。しかし、クリシュナは6歳児の知能であったことで、ニラーが成長するにつれ、教えられることが減り、娘も友達のお父さんとは少し違うことを感じ始める。そんなある日、ニラーは亡き妻の父により連れ去られる。ニラーが生きる全てであるクリシュナにとって、ニラーがいないことは死んだも同じ。なんとか裁判で取り返そうとするが、知的障害を持つ父親にはあまりにも不利な戦いとなるのであった…云々。

とまあ、展開としてはほぼほぼ「アイアムサム」なのだけども、

  

「これが本当に泣けるんじゃ~!!」

  

  娘のニラーも、父親の愛を感じ、父親と共にいたいと願う。クリシュナが大人にしてはおかしな事を話すことに対して子供なりに気遣いも見せちゃう。健気で優しい、哀れな我が娘よ…(モロ風)

母親がいないことで寂しい思いでいるニラーにクリシュナも全身全霊で愛情を注ぐ。観ているこっちは、とにかく二人とも幸せになって欲しいと願わずにはいられない。

しかし、現実は甘くない。ニラーが7歳になると、少なくとも知的年齢は父親を超えてしまう。現実問題として非常に考えさせられる話である。娘を取り返す裁判の行方は見どころではあるものの、この映画の良さは「愛が全てを凌駕する」ことを信じさせてくれるところじゃなかろうか。

結末がどういうものであったとしても、

  

「愛が全てを凌駕したのじゃ」 

…終

本当にインド映画っていいものですよね…

麻呂的には最高に素敵な映画なので是非皆にも観て欲しいものぞ。

ではでは皆に幸多からんことを。