「マダムインニューヨーク」なる映画
【マダム イン ニューヨーク】
暴力、性表現なし
(あらすじ)
主人公の女性シャシは、英語が話せないことを家族にバカにされながらも、主婦として優しい母として懸命に毎日を暮らしていた。そんな折、姪の結婚式に出席することとなり、初めてのニューヨークへ。そこで英会話学校の広告と出会い、同じ生徒達とともに勉強するうちに、自信を取り戻していく。しかし息子がケガをしたことで、彼女は放ってしまっていた自分を責め、卒業前に学校へ通うことを諦める。本来の卒業試験の日は、姪の結婚式と同じなのであった。結婚式当日…
【感想】
絶対おすすめ!と話しておきながら、割と通好みな映画なのかもしれぬ。
麻呂の紹介する映画は「性描写なし、暴力少なし、子供も安心」なのが多く、日常を切り取ったものが多いので、退屈と感じる方もおられるかもしれぬ。しかして、
「やや、くすりと笑ってほろりと泣いてしまうのじゃ」
つまり、最高の映画なのじゃ(笑)。厳密にインド映画とは言えないが、麻呂はインド映画が非常に好きなんでふ。陽気で、笑って、泣けて、子供も楽しめる素敵な映画があまたある。
本作は、インド社会において女性の立場が明確であり、主人公もまたそれを自然に受け入れている。ニューヨークに来た中で、女性の自立や、自由を確かに感じてはいるものの、やはり元の主婦としての穏やかで温かい日々が一番のよう。
そんな彼女が、姪の結婚式で人前で話すことになるのだが、これが淡々と描かれるので、じんわりじんわり涙が出てくるのよ。
中盤までやや冗長ともいえる展開ではあるものの、それまでを丁寧に描くからこそクライマックスまでの心情に綺麗につながっていくのじゃな。こういってはなんじゃが、主人公のシャシがとても綺麗で見惚れてしまうので長くは感じぬ。(いけない感想じゃ💦)しかし、どんな女性が演じても映画の良さはきっと変わらぬであろうなとも思う。(決してフォローではない!!)
こういう映画は沢山出てほしいと思われ。是非観てたも。
ではでは皆に幸多からん事を。
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