「バック トゥ ザ フューチャー」なる映画

「バック トゥ ザ フューチャー」なる映画

パッケージ画像 amazon.co.jp

性表現少し 暴力少し

(あらすじ)wikiより一部抜粋

1985年、高校生マーティ・マクフライは、科学者であり歳の離れた親友でもあるエメット・ブラウン博士(通称ドク)から、長年の宿願だったタイムマシンがついに完成した事を聞かされ、成り行きで実験の手伝いをする事になる。深夜のショッピングモール駐車場にて、スポーツタイプの乗用車デロリアンを改造してドクが開発したタイムマシンの実験をする。

しかし、タイムマシンの肝である次元転移装置の燃料であるプルトニウムを調達するためにドクが騙したリビアの過激派の襲撃に遭い、ドクはAK47の凶弾に倒れてしまう。同じく命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗ってモールの駐車場内を逃走するが、シフトレバーを動かす際に肘で次元転移装置のスイッチを入れてしまった為、はからずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまった。

1985年10月26日に戻ろうとするマーティだったが、さらにもう1つ大きな問題が起きた。1955年はマーティの父、ジョージと、母ロレインが結婚のきっかけを得た年で、ロレインの父がジョージを車ではね、交通事故の救護のため自宅に運び込まれたジョージにロレインがひと目惚れするはずだったが、はねられそうになったジョージを助けたためにマーティがはねられてしまった。そのため運び込まれるのはマーティに入れ替わってしまい、若き母のロレインは未来の息子、マーティに恋をしてしまう。

このままでは、両親は結婚しないまま歴史は変わり、マーティも消えてしまう運命になってしまう。マーティは二人をくっつけることができるのか、そしてもとの世界に無事帰ることができるのか。何十年経っても色あせないSF映画の金字塔。

【感想】

「観てない人…いる?」

麻呂は少なくとも10回は観ておるし、観たことないという人もほとんどいないはず。今更挙げてなんとなるというわけじゃが、傑作映画を投稿するのに一番好きな映画を挙げないわけにはいかぬ。

そもそもこの映画って

「完璧じゃない?」

と思うわけじゃ。初めから最後まで全く無駄がない。不自然なカメラワークにもちゃんと意味があるし、伏線をちょいちょい回収するたびにクスっとさせてくれる。今はすっかり画像も奇麗に観られるので、ホントにそんな昔の映画なの?と観る度思ふ。

マーティが過去に飛ぶときに、来ている防護服の頭の部分がスポっとはまり、1955年の人からすると「宇宙人襲来」となるシーンがあるわけじゃが、これも芸が細かい。ある程度適当でも分からんだろうに、ちゃんと過去に飛ぶとき頭にスポって被さり面白い。

また1985年当時は、日本の工業製品に対する評価が高かったので、車は「トヨタ」が憧れ、ビデオカメラはJVCとなるわけだけど、やたらに日本の「モノ」が評価される良い時代だったんだなぁと思ふ。

時代といえば、最悪の状況に置かれたマーティがつぶやいた「ヘビーだ」に対して、ドクが即座に反応「重さは関係ない」。どこの国でも同じなのね。時代が変われば言葉が変わる。まじパネェ。

山ほど伏線回収する中で色々笑えるシーンは沢山あるけども、そんな伏線とは全く関係ないシーンで麻呂が好きなニッチな笑えるシーンはこちら。

マーティはどうしても若い日の父ジョージに母クレインをパーティに誘ってもらわなければならない。しかし、努力しても何故か母クレインはマーティに虜になってしまう。ジョージも自分が相手にされてないことは分かっている。にも拘わらず、マーティがジョージに放ったセリフがこちら。

「彼女は知らないんだが、君と(パーティに)行きたがってる」

??

???

言葉の意味は分からんが、凄い自信だ。ジワジワくる謎セリフ。誰なのこの脚本考えた人。ギャグセンスあり過ぎ。

とにもかくにもコメディとしてもSFとしてもミステリーとしても最高な本作なのだ。マーティが現代に戻る前に、若き日の両親に別れを告げるとき、母クレインの「また会えるよね」に対して、マーティはこう言うのじゃ。

「I guarantee」(保証するよ)

麻呂はこう言いたい。これ以降、数多のSF作品が生まれども、この作品を超えるものはないだろうと。本当に面白いかって?

「あい ぎゃらんてぃ」(麻呂保証済)

では皆に幸多からん事を。